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DESIGNING 2005-2010

デザイニング展 2005-2010

「デザインが街を変える」をコンセプトに2005年にスタートした、生活に関わるデザインの面白さを伝え楽しむためのエキシビション。建築やデザインに関わる人たちが「今、何をデザインしようとしているのか?」ということを、それぞれが同時多発的に展示を行うエキシビションの集合体として始まった。

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正式にリズムデザインとして事務所を構えた2004年、設計の仕事があっての独立ではなかったため時間だけはたくさんあり、その時に企画を始めたものがこのデザイニングであった。当時、私たち「つくり手」が考えている建築やデザインと、「使い手」の考えるそれとでは、捉え方に違いがあると感じていて、何か新しい視点や気付きを与えられるようなことを、建築をつくること並行してやってみたいと考えはじめていた。当初は「何をやるか、どのような状況をつくるか、どのようなことをメッセージとして伝えるか」など、イベントをわかり易いインパクトのある「事件」にすることを目指していたが、このまちだからこそできることを考え続けながら、毎年やったことをレビューし更新していく過程で、「すでにまちに存在する素晴らしいコトやモノ、人を、どのようにして伝えたらいいだろうか?」というような、自分たちで編集することができる媒体(自主メディア)として、「伝え方」を考えるようになっていった。

コンセプト
「表層的な美しさ・造形・デコレーション」と捉えられてしまいがちな「デザイン」という言葉を、もっと大きな価値観を持った言葉にできないだろうか?と考えた。人々の生活に喜びや発見を与えたり、私たちが暮らすまちをより良い方向に変えていく背景には常にデザインが関わっているからである。自分達のまちや日々の生活を楽しく、大切にする気持ちを育んでいくための一人一人のアクションこそが、これからの時代のローカルグローバルな活動になると信じている。

2005年 | #001 | 街ではじめる
福岡で初めて、街中を巻き込んで開催されたデザインイベントが、この「デザイニング展」である。建築やデザインに関わる「つくり手」が、「今、何をデザインしようとしているのか?」という等身大のメッセージを伝えるために、このイベントは始まった。様々な分野・世代の人々の協力の下に開催した2005年は、約120社の企業が参加、街中に47の会場を設けての開催となった。多くの会場が集まった大名地区では、イベント期間中デザイニング展のメインカラーである「マゼンタピンク」のガイドブックを持って、街を回遊する人たちで溢れた。

2006年 | #002 | 街を繋げる
デザイニング開催の反響は、イベント会期終了後の問い合わせの多さに表れた。多くの企業・産地から寄せられた問い合わせの中から、地場産業と地元デザイナーを中心としたチームとの新たな商品開発も始まった。小さなムーブメントでも、様々なモノやヒト、場所との媒介となることができると感じられたことが大きな収穫であった。レセプションパーティで行った音と映像のインスタレーションや、街での展示風景などは、TVで特集放映され、また、全世界で発行されている「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン誌」で取り上げられるなど、情報を発信する場としての性格も備わり始めた。

2007年 | #003 | 街(場所)をつくる
この年は、デザイニング展として初めてのメイン会場を商業施設内(BIVI福岡)に設けた。様々な価値観を持ったプロダクトやデザインがあることをより多くの人々に知ってもらうため、国内の家具レーベルやブランド4社を招待し、大規模な展覧会を行った。また、デザイニングを媒体として発展したアパレルレーベル(久留米絣を使用した着物)のファッションショーを全国に先駆けて行うなど、ここから生まれた関係が、実際にプロダクトとなり、消費者の手元に届くようになった。

2008 | #004 | 街の目次
この年から最終開催年の2014年までの7年間、天神中心部に位置する商業施設(イムズ)のB2Fがデザイニング展のメイン会場となった。不特定多数の人が大勢訪れるこの場所だからこそ新しいものの見方を提案したいと考え、安価な材料でも工夫次第で面白いものに変換できるというメッセージを込めて、パンフレットや会場構成のモチーフにダンボールを使用した。メイン会場に、参加会場の展示の一部を一堂に集めた「デザイニングインデックス」というイベント全体の目次のような機能を作ることにより、イベントを街と繋げる仕組みができるようになった。また、この会期中の施設来館者数は32万人を超え、この出来事が、「自主メディア」としての可能性を考えるきっかけとなった。

2009 | #005 | 街を伝えること
イラストレーターである黒田征太郎氏によるイラストのポスターは、まるで街が持つ喜怒哀楽の表情を表しているようだった。この年は映画とコラボレーションした企画で街中にある展示会場をスタンプラリーで巡ることのできる仕組みを考えたり、街に突如ゲリラレストランが現れたり、北九州や倉敷など地域のフリーペーパーを紹介するトークイベントを実施。さらに、各地の作家によるマーケットイベントを開催する等、街を楽しくする、まちの魅力を再発見できるような試みを多数行った。

2010年 | #006 | 耕す人たちを伝える、繋げる
2010年は、デザイニング展以外に実施した、株式会社パルコが初めて出店する自主編集ショップ「onceAmonth」の企画・インテリアデザインや、イムズとの共催イベント「わたしのばしょ 九州ぐらしvol.007」などの活動を通して、「まち」よりも「まちを耕そうとしている人たち」をどのようにしたら伝えることができるだろうか?と考えるようになっていた。障害者支援施設「しょうぶ学園」によるライブ、閉店後のパルコ1階でのオープニングパーティ、商業施設での連日ワークショップなどは、その象徴だといえる。

物件詳細

  • タイトル / デザイニング展 2005-2010

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