Works

  1. Top
  2. Works
  3. ワンス・ア・マンス
  4. once A month|OPEN !

once A month|OPEN !

once A month|OPEN !

引渡後の手直し工事、商品の搬入・ディスプレイなども完了し、先週末に無事にオープンを迎えることができました。
  
私たちの設計の特徴でもあるのですが、お施主さまからのご要望や予算、納期などの前提条件だけでなく、どの施工会社が施工を担当して、担当者がどんな人で、それぞれの製作物や工事を担当する職人さんがどんな技術を持っていて… という、施工に関わる人の持っている技術やキャラクターが、設計の内容に大きく関わります。プロジェクトの「品質/納期/コスト」に関わる全ての情報や技術が出揃ったところで、「それならば、こうやった方がいいね!」と、そのプロジェクトにとって一番良い状態を見つけ出して情報のプロポーションを整えていきます。今回も、最後の最後で、それまでの計画案を捨てて、(コンセプトやヴィジョンは引き継ぎつつ)完全に新しいプランで工事を進めることを選択しました。パルコのみなさんや工事関係者のみなさんには、スケジュールが限られる中お付き合い頂き、本当にお世話になりました。その苦労の甲斐もあり、ワンスらしいお店に仕上がったのではないかと思います。
  
「once A month / ワンス・ア・マンス」は、その名前の通り「月に1回、商品がガラッと入れ替わる」ということがコンセプトのお店です。これまでのお店ではそのコンセプトを空間のコンセプトにして、「月に1回、商品だけでなく、商品の背景(ショップインテリア)までもが入れ替わってしまうような」状態を目指しました。今回もそのコンセプトを引き継ぎつつ、大きなビルボードをつくったり、ショップの中にフレームだけの小さな建築を建てたり、紙ファイルの色から選色されたストックや什器をつくったり、月に1回発刊される雑誌のような「メディア的である」ことにフォーカスしてデザインをしました。
  
また、新しいワンスのサイン(電光掲示板)は、annolabさんにお願いしました。LEDのドットマトリクスを組み合わせてつくったもので、PCの専用ソフトに打込んだメッセージが流れるような仕組みになっています。色々なカラーとアクションが、ローマ字と日本語で入力できるようになっています。なかなかシュールです(笑)。見慣れたものでも、背景や状況が変わるだけで、とても新鮮に見えますね。しかし、かなりデジタルなものなのですが、その製作過程はかなりアナログなものだったりして、とても興味深いなぁと、笑。
  
天神にいらっしゃる際には、是非お立ち寄りくださいませ

PROCESS

RELATED ARTICLE