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敷地の位置する福岡市西南部は中心市街地から一定の距離を保っており、低層住宅が連なっている地域である。敷地として選定された場所は通過交通も少なく、とても居住性の高い地域。敷地は第一種住居地域であり、5〜6階建て程度の中層の建物も建設可能な地域だったが、この場所にそのような密度の建築を計画することは、まち並みに対して不釣り合いに見えたため、このプロジェクトでは、低層で低密度な集合住宅の可能性を検討し、中長期的な事業の妥当性などを検証した。
このプロジェクトは実現には至らなかったが、低層、低密度、絶対的連続性、共同性など、ここで考えたことはその後の私たちの活動にとって、大切なものになっている。