家族5名が暮らすための、木造3階建ての2世帯住宅。「不連続な場面が、連続的に展開する」ことをキーワードに、この街に既にある古いものと新しいもの、その両方の良さを併せ持った住宅とすることを目指して計画を進めた。
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福岡県春日市に計画した、家族5名が暮らすための木造3階建ての2世帯住宅。家族構成の変化に伴い、実家を解体し、新しい住宅を計画することになった。この計画敷地が位置する「福岡県春日市千歳町」は、第二次世界大戦が始まった昭和16年頃、現在の陸上自衛隊の位置にあった民間の軍需工場の社宅として整備された地域にあたる。当時の計画を下敷きとして発展してきた街であるため、道路幅員は狭く、木造住宅が密集して建ち並ぶ風景がこの地域一帯の特徴でもあったが、近年では、法改正などにより建築可能になった大きく新しい3階建て住宅と、古くからある小さな木造2階建ての住宅とが混在した状態が、この町の新しい風景を形成しつつある。
クライアントの要望は、「できるだけたくさんの特徴を持った場所が欲しい」ということであった。「不連続な場面が、連続的に展開する」ことをキーワードに、この街に既にある古いものと新しいもの、その両方の良さを併せ持った住宅とすることを目指して計画を進めた。