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KITAKYUSHU PUBLIC LAVATORY

北九州市公園トイレ提案設計競技

これは、土と鋼矢板でできた建築である。
「どのように更新・廃棄していくか?」という時間軸を含む、社会的な構造の中で生産・消費・廃棄が連続的に計画された、新しい建築のあり方、新しい建築のつくり方を目指した。

Text

 北九州市公園トイレデザインの実施設計コンペ案。建築に必要な機能は、地面に鋼矢板を一筆書きするように、連続して厚入することで確保されている。鋼矢板は土厚に耐えることが出来る機能的な材料であり、全長6.0Mの材料を室内側の床仕上げ高さより3.0M深く打ち込み、構造体として安定させている。さらに、屋根に使用したガラスの受け材(T-75×75×5×7)が鋼矢板の振れ止めとしても機能していて、ガラスと鋼矢板の隙間は、空気が自由にするための換気口となっている。

 鋼矢板の向こう側は熱容量の大きい土であり、その上部に施された植栽が、夏は日射を遮り、冬は暖かい日差しを届けてくれる。建築が環境に寄り添うことで、出来る限り少ない工程・材料・エネルギーで成立可能な建築を目指した。

 私たちは、「環境」とは連続性の計画であると捉えている。この建築の主な材料は土と、通常仮設的な材料として利用される鋼矢板であり、容易に更新や解体ができるように計画されている。ここでは、省エネルギーや3R(リユース・リデュース・リサイクル)、緑化による環境負荷の低減や、室内環境をパッシブにコントロールするといった環境との関わり方だけでなく、「どのように更新・廃棄していくか?」という時間軸を含む、社会的な構造の中で生産・消費・廃棄が連続的に計画された、新しい建築のあり方・つくり方を目指した。 

                
                      
                       
                       
                         
                         

物件詳細

  • タイトル / 北九州市公園トイレ提案設計競技
  • 計画地 /

    北九州市小倉南区

  • 用途 / 公衆トイレ
  • 状態 / 計画案
  • 計画種別 / コンペティション
  • 構造 / 鋼矢板構造
  • 規模 / 地上1建て
  • 建築面積 / 73.08m2
  • 発注者 /

    北九州市

  • 設計 /

    rhythmdesign Ltd.

  • 担当者 /

    井手 健一郎

  • Project Details /

            
    Title: KITAKYUSHU PUBLIC LAVATORY
    Location: Kitakyushu, Fukuoka pref., JAPAN
    Type of Project: Competition
    Status: Schematic Design
    Structure: Steel Sheet Pile Structure
    Building area: 73.08 m2
    Gross internal floor area: 73.08 m2
    Commissioned: June 2010
    Completed: –
    Client: Kitakyushu city
    Budget: –

  • CREDIT /

                
    Architects: rhythmdesign
    Project Architect: Kenichiro Ide
    Design Team: Mariko Shimada

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