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人通りの多い幹線道路に東向きに面した、市街地にある美容室。周辺には商業施設と住居が混在しており、通りを私鉄の駅の方に歩くと賑やかなパチンコ店や飲食店などが続く商業的な風景が、また、反対の方向には比較的穏やかな住宅地の風景が広がっている。
この計画では、周辺の環境と比較して極端に低密度な状態のインテリアを、街並みと連続的に設計した。美容室として必要な機能に対応したシャンプースペースやバックヤードなどの部分は通りから見えない位置に配置し、まちから見える部分には、ソファーとテーブルと椅子のみがある。まち並みに対して空白をコラージュしたような状態をつくることで、インテリアとまちの風景が補完し合うような状態がつくれるのではないかと考えた。