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Photograph by © Seiji Ito

MINOTAUR ROPPOGI

ミノトール 六本木

アパレルライン「MINOTAUR(ミノトール)」の新しいショップデザイン。
期間限定の仮設的なショップとしてのデザインを求められた。

Model

Process

[2016/02/20]施設側(六本木ヒルズ)のリニューアル工事が進み、ようやく店舗区画が確認できるようになったタイミングで初めての現場調査

施工をお願いした「TANK」とともに詳細を確認

区画内部から共用通路をみる
床下地がコンクリートかと思っていたらプラスチック製の置き床材だった。しかも、共用廊下の床仕上がり予定高さと、店舗区画の既存床下地との高低差が10mmしかなく、この厚みの中で店舗の床仕上げを考える必要があった、これが最大の前提条件となる。
床仕上り厚さを10mmで仕上げるため、サンプルを製作し踏み締めた時の感触や強度を確かめる
現場に4.0mmのベニヤを捨張りし、その上に仕上げのフレキシブルボード割付けを墨出し
フレキシブルボードに塗布する塗料の検討。奥はコンクリート用の着色材(ライトグレー)を塗布したもの、手前はクリアワックスを塗布したもの、手前のもので決定。
フレキシブルボード施工完了(目地幅は3.0mmで統一)、壁面との取り合いもキレイに収まる。
フィッティングの端部ジョイント詳細。接続に使っているものは、農業用鋼管接続部材(ビニルハウスの骨組みにしようされているもの)を使用
完成した端部

Text

「MINOTAUR」がつくる現代的な日常着の特徴は、徹底して機能的でありながらも、都会的な軽やかさを併せ持った「DETAIL(細部)」の解釈にある。今回のショップデザインでは、六本木ヒルズという施設の特徴を踏まえつつ、「屋外的であり、かつ、屋内的である(IN AND OUT DOOR)」ような背景であることを求められた。
 
設計を始めるにあたり、施設へ引渡し時の「床・壁・天井」の状態を確認したところ、店舗の床はコンクリートではなく、全面に樹脂製のOAフロア(プラスチックの薄い箱のようなもの)が敷設された状態で引渡しされることがわかった。しかも、共用通路との仕上げ高さの関係上、キッチリ「10mm」で平滑に床を仕上げなければならないことが条件だった。また、天井は(仕上げや照明も含めて)既設をそのまま活かすこと、壁面にも仕上げが施工できる箇所とそうでない箇所とがあり、そのような制約の中でデザインを考えることになった。
 
そこで、まず、床全面に4.0mmのMDF(木のチップを固めて成形した板材)を捨張りし、その上に、幅=店舗の間口を3等分(おおよそ1665mm)、奥行=450mm、厚さ=6.0mmのフレキシブルボード(セメントと補強繊維を原料に高圧プレスで成形した板材)を、目地幅=3.0mmの目地(目透かし)を設け、ブチル系の両面テープで圧着張りとした。そうすることで、店舗へ足を踏み入れたときの感触をコントロールしようとしている。また、全ての什器や壁面の大きさや配置は、この目地「3.0mm」と床材「幅1665mm×奥行450mm×厚さ6.0mm」という寸法を基準として決定されている。
 
ディスプレイ什器は可動とし、形状は床材1枚分(1665mm×450mm)で平面形状を決め、高さは床材2枚分(おおよそ900mm)とした。そうすることで、店舗のどこに什器を再設置しても「元からそこに什器が設置されることが決められていた」ように感じるように配慮した。フィッティングは、農業用鋼管(いわゆるビニルハウス)のジョイント部材を黒色のクリア塗装したもの利用して、直径22.0mmの同色のスチールパイプでフレームを製作し、それを屋外用のテント生地で覆ったものとした。ハンガーハイプは、フィッティングで使用したものと同色・同径のスチールパイプとし、ハンガーがかかる部分のみ丸鋼(無垢の鉄の棒)とした。そこに設置可能なT型をした専用金具を製作し、洋服だけでなく、バッグや靴などもディスプレイできるようにしている。
 
このショップデザインに使用した材料はとても少ない。その少ない材料の配列や細部に着目し、普段、街の中で見かけるものとは異なる状態として計画することで、MINOTAURなりの「屋外的であり、かつ、屋内的である」ようなインテリアが実現できるのではないかと考えた。

A study of outdoor detail

Photograph by © Seiji Ito

物件詳細

  • タイトル / ミノトール 六本木
  • 計画地 /

    東京都港区

  • 用途 / ショップ
  • 状態 / 竣工
  • 計画種別 / インテリア
  • 法定延床面積 / 48.04㎡m2
  • 計画着手 / 2015年11月
  • 工事竣工 / 2016年3月

Uses:

PROCESS