Process
Tree
「叢」の小田 康平さんがセレクトしたツリー
Text
「六本木ヒルズ」の中核を担う超高層ビル「森タワー」。ホテルとオフィスビル間の吹き抜けのエリアのクリスマスデコレーション計画。
コンセプトは『森に還るクリスマスツリー』。森は多様性に富み、さまざまな植物が育っているが、その森をほんの少しの間だけ切り取らせてもらい、聖夜を祝った後は森に還るクリスマスツリーを提案した。生の木を使った素朴でスタンダードなクリスマスツリーでありながら、サスティナブルを意識した新しいクリスマスツリーである。
吹き抜け部分には大きなもみの木のシンボルツリーを配置し、パサージュには自然な形をそのまま残した個性豊かな小さなもみの木を点在させた。
シンボルツリーの土台は、宝石のようなカットラインを想起させる、12角形をモチーフとした造形とした。12ピースを1つに組み合わせ、端部のラインを美しく整えている。素材にはパンチング加工を施した1.6mmのスチールプレートを使用。マッシブな空気の塊のような質感を持ちながら、向こう側が透けて見える構造体にすることで、軽やかで上品な空気感を表現した。