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福岡市内を流れる室見川の河口に面する集合住宅の1室リノベーションである。このエリアは、都市的な雰囲気とリゾート的な雰囲気が混在するエリアで、この部屋からは東側に川、その向こうには福岡市のウォーターフロント開発地である百道地区のスカイラインを望むことができる。
40㎡というスペースを最大限活かしつつ、最小限の設えで、スペースの一体的かつ個別的に利用可能な分割を試みた。水回りをまとめ、上下が抜けている木製のパーティションで40㎡を緩やかに隔てている。片面のみブルーグレーで着彩された壁面にリバウンドした水面の光は奥まで届き、玄関を開けた際に、何気なく川の雰囲気を感じることができる。