南の母屋|内部解体
福岡市南区高宮の山の中に、昭和13年に建築された木造の邸宅があります。この周辺は、当時、アメリカ大使館がその後に建築されるなど、「まち」というよりも緑に囲まれた集落のような雰囲気だったそうです。その邸宅を改修して残すことになり、そのリノベーションの設計を昨年より進めています。現在、現場では内部の解体工事が完了しています。この建物、建築当時に、京都で加工した木材を福岡まで運搬し、職人さんたちも京都から呼び寄せて施工を行うほど、思い入れをもって建てられ、住み継がれてきたものなんです。解体を進めると土壁の下地になっていた木舞(竹などを編んでつくる下地)の編み方なども、とてもきれいで。夏には完成する予定で工事を進めています。詳細はまた改めて。