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Photograph by Koichi Torimura

Weekend-house in Takeo

武雄の週末住宅

長期休暇を取りづらく、旅行もままならないクラアントのための、家族と非日常を楽しむ週末住宅。武雄のシンボルである御殿山と、眼下に広がる街並みを美しく望むことができるよう、室内を地面から1.4m浮かせた設計にした。浮かせることで設けられた階段と玄関の闇が、日常から非日常へのスイッチとしての機能も果たしている。2つのリビングが欲しいというクライアントの要望に対して、外の景色を楽しむために大きな開口部を設けたリビングを「ビューリビング」、空を楽しむためにテラスを設け、外光を取り込んだバスルームを「バスリビング」として、くつろぎを重視した空間を提案した。

Text

 クライアントである家族は、近くに住宅を所有していた。杉材の外壁が特徴的なその住宅は、周囲を木々に囲まれており、敷地の周辺には、背の高い建物が住宅を見下ろすように建っていた。その住宅の形態と周辺との関わり方では、開放的な暮らしと室内のプライバシー確保を両立することが非常に難しく、そこでの日常とは全く異なる時間を過ごすことができる、新しい週末住宅を望んでいた。また、クライアントは職業柄、長期休暇を取りづらく、旅行に行くこともままならないため、家族とともに非日常を楽しむことができる空間であることが求められた。

 敷地として選ばれたのは、クライアントの住宅から徒歩数分のところにある、周辺より少し隆起した小さな丘のような場所であった。敷地の東・西・南側には住宅が近接して建っており、北側の前面道路を隔てた向かいには、大きな鉄筋コンクリート造の病院施設がある。土地の一番高いところからさらに2.0メートルほど視点をあげると、南側の眼下に広がる街並みと街の象徴である山を望むことができた。家族はこの場所に、眺望に対して開放的な状態を望み、一方で、「北側には一切の開口部を設けないで欲しい」と、街の喧噪や視線から完全に切り離された状態を望んだ。

 道路から室内を見通すような開口部は一切設けず、室内への入り口さえ何処にあるのかわかりにくい状態とし、道路から敷地内部を迂回して入る計画とした。住宅の室内は、地面から1.4メートル浮いた状態で、直径φ76.3mmの鉄骨の柱29本によって固定されており、住宅の室内と地面との間は、用途がない空白の状態である。家族が親密な時間を過ごすための室内の真下に、敷地越しに視線や風が行き来することが出来る場所をつくることで、住宅と街の調和を見出そうと考えた。ちなみに、この空白の空間は、クライアントの愛犬の格好の遊び場となっているそうである。

                                                 
                                                
                                                
                                                 

                                         
                                               
                                                

                                                
                                                  
                                                 
                                               
                                                 
                                                 
                                                 
                                                 
                                               
                                                
                                            
                                          

Photograph by Koichi Torimura

物件詳細

  • タイトル / 武雄の週末住宅
  • 計画地 /

    佐賀県武雄市

  • 用途 / 専用住宅[週末住宅]
  • 状態 / 竣工
  • 計画種別 / 新築
  • 構造 / 鉄骨造
  • 規模 / 平屋
  • 敷地面積 / 310.00m2
  • 建築面積 / 145.02m2
  • 法定延床面積 / 151.17m2
  • 計画着手 / 2007年7月
  • 工事竣工 / 2009年7月
  • 発注者 /

    有限会社 副島招馬商会

  • 設計 /

    rhythmdesign Ltd.

  • 担当者 /

    井手・福冨

  • 構造設計 /

    黒岩構造設計事ム所

  • 電気設備設計 /

    大幸設備設計事務所

  • 機械設備設計 /

    石川設備設計

  • 照明計画 /

    株式会社 ウシオスペックス福岡

  • 施工会社 /

    株式会社 北松建設

  • Project Details /

                   
    Title: Weekend-house in Takeo
    Location: Takeo, Saga pref., JAPAN
    Type of Project: Single Family House [weekend-house]
    Status: completed
    Structure: Steel
    Site area: 310.00 m2
    Buildign area: 145.02 m2
    Gross internal floor area: 139.86 m2
    Commissioned: Jury 2007
    Completed: Jury 2009
    Client: Private
    Budget: Confidential

  • CREDIT /

                   
    Architects: rhythmdesign
    Project Architect: Kenichiro Ide
    Design Team: Kenichiro Ide, Chie Fukutomi [ex-staff]
    Lighting consultant: USHIO SPAX FUKUOKA
    Structural Engineers: Kuroiwa Structural Engineers
    Main contractor: Kitamatsu corporation

出版・掲載:

Uses: