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Photograph by Yuichiro Hirakawa

House in Futsukaichi

二日市の住宅

毎週末のように友人とその家族が集まることが日常のクライアント。たくさんの大人と子供が集い、楽しむことができる開放的な空間をつくるために、住宅と庭とを一体的に利用できる設計を試みた。全面開放できる大きな窓を設け、リビング、ダイニング、キッチンを庭側に集約させ、テラスと連続した空間になるように設計した。

Text

 クライアントである家族が購入した土地は、私鉄とJRの線路に挟まれた一帯にある、比較的高さのあるものも建築可能な住宅地の中にあった。敷地はその4周を建物で囲まれた、いわゆる「旗竿敷地」。幅3.0M程度の細長い道の奥にある整形の敷地は、東・西・南側を2階建ての住宅に、北側を9階建ての集合住宅に囲まれており、開放的な住宅をつくるといっても、窓の向こうに広がる景色は人工的な建物ばかりであった。ここに、30代後半のご主人と小学生低学年の息子さん2人の家族3人で暮らすための住宅が求められた。

 この家族が暮らす住宅には、ほぼ毎週末(といっても過言ではないほど)友人とその家族が訪れる。多いときには大人と子供をあわせて40人を超える人たちが集まることもあり、それが、この家族の日常である。

 この住宅は、ひとつの大きな窓を持つ住宅である。東・西・北側に対しては通風・換気のための窓だけを設けた閉じた状態とし、南側だけがテラスの向こうに続く庭に向かって、高さ2.0M×幅8.0Mの窓を通して開かれている。その大きな窓を全面開放することで、住宅の内外部を一続きの空間として利用することが出来る。1階のリビング・ダイニング・キッチンと、2階の個室群(主寝室や子供室、和室など)は南側に配置され、そのそれぞれが南側の吹き抜けを介して繋がっており、北側に一列に並べられた水廻りと収納が、その居室群のプライバシーを北側からの視線から守っている。通常、今回のように内部を外部化して住宅と庭とを一体的に利用しようと試みる場合、幅だけでなく高さも高い(天井高さと同じ程度とするなど)窓を設けることもあるが、この住宅では、その高さを敢えて2.0Mに抑えている。高さの高い窓を設けたところで、その先に見える風景は、隣の家の裏側である。また、庭を取り囲むように隣地境界線に沿って設けた壁面と、門扉の高さを全て2.0Mで統一することで、門扉を閉めた際には、敷地の外からの視線が全くと言っていいほど気にならない状態となっている。

                                               
                                            
                                              
                                                
                                                                                                
                                               
                                               
                                               
                                               
                                               
                                              
                                                
                                             
                                                
                                                
                                                

         

Photograph by Yuichiro Hirakawa

物件詳細

  • タイトル / 二日市の住宅
  • 計画地 /

    福岡県二日市

  • 用途 / 専用住宅
  • 状態 / 竣工
  • 計画種別 / 新築
  • 構造 / 木造
  • 規模 / 地上2階
  • 敷地面積 / 401.20m2
  • 建築面積 / 83.04m2
  • 法定延床面積 / 132.15m2
  • 計画着手 / 2006年6月
  • 工事竣工 / 2007年6月
  • 発注者 /

    個人

  • 設計 /

    rhythmdesign Ltd.

  • 担当者 /

    井手 健一郎

  • 構造設計 /

    黒岩構造設計事ム所

  • 電気設備設計 /

    大幸設備設計事務所

  • 機械設備設計 /

    石川設備設計

  • 施工会社 /

    株式会社 河北建設

  • プロデュース /

    フォルツァ株式会社

  • Project Details /

               
    Title: house in Futsukaichi
    Location: Futsukaichi, Fukuoka pref., JAPAN
    Type of Project: Single Family House
    Status: completed
    Structure: Wooden Structure
    Site area: 401.20m2
    Building area: 83.04 m2
    Gross internal floor area: 132.15 m2
    Commissioned: June 2006
    Completed: June 2007
    Client: Futsukaichi Godo Propan corporation
    Budget: Confidential

  • CREDIT /

          
    Architects: rhythmdesign
    Project Architect: Kenichiro Ide
    Design Team: Kenichiro Ide
    Structural Engineers: Kuroiwa Structural Engineers
    Electrical Facilities Planning: Taiko Setsubi Sekkei corporation
    Machine Facilities Planning: Ishikawa Setsubi corporation
    Main contractor: Kawakita Construction company
    Producer: Forza corporation

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